「東北の広域水道のこれまで、これから」(講演レポート)

2026年4月23日に岩手県北上市で開かれた全国水道企業団協議会東北地区協議会の総会で、「東北の広域水道のこれまで、これから」と題した講演をさせて頂きました。

講演ではまず、東北地方の水道事業の概況、同地方における企業団の歴史と特性について、水資源、経営状況の視点から分析し、国の水道事業関連の施策の動向、技術トレンドを踏まえた基盤強化のあり方と期待される東北の広域水道の展開について整理しました。

東北六県の水道経営の状況については、当機構が2015年から継続的に行っている「人口減少時代の水道料金はどうなるのか?」の推計の概況と国土交通省が公表している「水道カルテ」のデータから、各県の特徴、それぞれの指標に表れる「企業団」の特性を解説するとともに、各指標の向上を図る上で、専門業種ごとに分かれる体制構築の重要性を示しました。

また、2025年1月に埼玉県八潮市で発生した下水道管路の腐食に起因した道路陥没事故、同4月に京都市で発生した国道下の水道管漏水事故を機に、道路占用物としての水道・下水道インフラの重要性が認識されています。こうした背景から、第221回特別国会に閣法として提出された下水道法・道路法の改正案の内容に触れ、東北六県における水道管路・下水道管路と道路インフラの概況と、今後の展望について説明しました。

このほか、当機構の提言「自立した持続可能な水道事業に向けての提言書~50年後の持続可能な水循環日本を目指し、今日から歩む~」(提言2024)で提起している、給水施設の分散化、流域の状況に応じた水利用についても、最新の社会動向、技術動向を踏まえて水道事業者としての留意点などを解説しました。

(報告者:特任研究員 武田教秀)

※「人口減少時代の水道料金はどうなるのか?」は、全4回分すべて掲載しています。当サイト「関連資料」から是非ご覧ください。
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